町田市に25年住んでいた遠藤周作の「侍」展 町田市民文学館にて開催中
今日は町田市議会選の投票日だったので、投票会場の文学館へ行ってみたら同じフロアで開催されていました。しかも本日は無料。
直筆原稿多数、本人の新約聖書、パスポート、芥川賞受賞目録などなど。なにより彼が町田市にゆかりのある人だと知り驚きました。
遠藤周作は25年以上にわたって居住した町田市玉川学園で『沈黙』や『死海のほとり』などの代表作をはじめとした小説、「狐狸庵もの」と呼ばれる軽妙なエッセイを執筆しました。
本展では、長年にわたり追求した「日本人におけるキリスト教受容」という文学的主題のひとつの到達点である『侍』を中心に人々の苦しみや哀しみに寄り添う存在―“同伴者”を描いた作品世界をご紹介します。
『侍』は仙台藩主・伊達政宗の命を受け慶長遣欧使節団の副使としてヨーロッパに渡航し、スペインで洗礼を受けた支倉常長をモデルとしていますが、遠藤が「この小説は僕の私小説みたいなもの」と語っているように、自身の受洗の経緯や渡欧経験が反映された作品です。創作ノート、草稿のほか、初公開となる「男と九官鳥」直筆原稿や旧蔵書等の資料約200点によって史実とフィクションの狭間に込められた思いと“同伴者”の存在を見出すまでの道筋をひも解いていきます。
遠藤文学を通して宗教の枠を超え誰もが共感できる“人生の同伴者”の存在を一人ひとりが自らの人生に重ね合わせて感じていただければ幸いです。
会期:2014年1月18日(土曜日)から3月23日(日曜日)まで
会場:町田市民文学館2階展示室
休館日:毎週月曜日、第2木曜日
観覧時間:午前10時から午後5時(毎週金曜日は午後8時まで開場)
観覧料:一般:400(300)円、大学生・65歳以上:200(100)円、高校生以下:無料( )内は20人以上の団体料金、ただし、1月18日、2月23日、3月23日は無料。
監修:加藤宗哉、今井真理
協力:長崎市遠藤周作文学館、周作クラブ、仙台市博物館、宮城県慶長使節船ミュージアムサン・ファン館
2014年1月18日(土曜日)から3月23日(日曜日)まで開催、遠藤周作『侍』展―“人生の同伴者”に出会うとき/町田市ホームページモバイル
十頁だけ読んでごらんなさい。十頁たって飽いたらこの本を捨てて下さって宜しい。 (新潮文庫)
- 作者: 遠藤周作
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/08/28
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